| 椿 | 「あ、大神さん! お久しぶりです! 高村椿です」 |
| 大神 | 「やあ、椿ちゃん。元気そうだね」 |
| 椿 | 「はい! あたしは元気だけがとりえですから。あ、そうだ! せっかくだから何か買っていってくださいよ!」 |
| 大神 | 「じゃあ、ブロマイドをもらおうかな」 |
| 椿 | 「ブロマイドをお求めですか? 毎度、ありがとうございます! でも、大神さん。ブロマイド以外の新しい商品も入ってるんですよ! この機械を見てください」 |
| 大神 | 「なんだい、この機械?」 |
| 椿 | 「紅蘭さんが作った『つかみどりくん』っていうんです。『UFOキャッチャー』という名前で一般にも出てるそうですよ」 |
| 大神 | 「へえ〜」 |
| 椿 | 「中を見てください。花組のみなさんの人形が入ってますよね」 |
| 大神 | 「本当だ。これはさくらくんかな?」 |
| 椿 | 「今はまださくらさん、すみれさん、アイリスちゃん、レニさんの4つしかないんですけど、来月には残りの方の人形も入荷しますから、楽しみにしててくださいね!」 |
| 大神 | 「そうだね。で、この機械をどうするの?」 |
| 椿 | 「中に機械の手があるのが見えますか? この機械の手を2つのボタンで操作して、人形をつかめばいいんです。必ず取れるわけではないんですけど、お代は1回十銭と安くなってますから、軽く遊びの気持ちでやってみてくださいね!」 |
| 大神 | 「ふうん」 |
| 椿 | 「どうです、大神さん? やってみます?」 |
LIPS(ポポポポポポポポ、ピョロ!) | |
| 大神 | 「やし、やろう! いっぱい取ってみせるぞ!」 |
+−−−−−−−−+ |なうろおでぃんぐ| +−−−−−−−−+ ♪チャララランランラン……(「恋の発車オーライ!」のBGMバージョン) ★★ ミニゲーム ほーるどみー ★★ +−−−−−−−−−−−−+ |このゲームは | |お近くのゲームセンターの| |UFOキャッチャーで | |お楽しみください | | | |セガ・エンタープライゼス| +−−−−−−−−−−−−+ | |
| 大神 | 「……おい」 |
| 大神 | 「また、この部屋が俺の部屋になるのか……」 |
ガチャガチャ。 | |
| 大神 | 「あれ? 鍵がかかっているぞ。おーい。中に誰かいるのかい?」 |
| 少女の声 | 「だ〜れだ?」 |
| 大神 | (ははあ。さくらくんだな。よし、ボケてみるか) |
| 大神 | 「この声は………………、米田長官だな」 |
扉が開く。 | |
| 米田 | 「よく俺だとわかったな、大神」 |
| 大神 | 「いいっ!? 米田長官!?」 |
| 米田 | 「せっかくアイリスの真似をしたのによ、俺だと分かるたぁ、うれしいねえ(ピョロロロロロン↑↑↑)」 |
| 大神 | 「は、はあ……。あの、いったい俺の部屋で何を?」 |
| 米田 | 「なあに、おまえの部屋を掃除しておいてやろうと思ってよ」 |
| 大神 | 「ど、どうも」 |
| 米田 | 「なあに。礼にはおよばねえよ」 |
米田、去る。 | |
| 大神 | 「……やれやれ、まさか本当に米田長官だったとはな。」 |
大神、部屋を見まわす。 | |
| 大神 | 「きれいだ」 |
| 声 | 「なんだか……、ずいぶん楽しそうでしたね」 |
| 大神 | 「いいっ!? さ、さくらくん?」 |
| さくら | 「いいな。恋人みたいで(ポロロロッ↓↓)」 |
| 大神 | 「米田長官が俺の部屋を掃除してただけじゃないか」 |
| さくら | 「弁解はいいです!!(ポロロロッ↓↓)」 |
| 大神 | 「さ、さくらくん!?」 |
| さくら | 「きれいだ…(大神のものまね)」 |
| 大神 | 「おいおい」 |
| さくら | 「鼻の下が、デレデレして、みっともないですよ」 |
| 大神 | 「なに、女房みたいなことを言ってるんだい?」 |
| さくら | 「まあ、失礼ね! あたしがいつあなたの女房になったわけ!?」 |
1年の間に、やきもちがさらにひどくなっていたさくらであった。 隊員の状況 +−+−−−−+−−−−+−+−−−−+−−−−+ |壱| 米田 |気力 |弐|アイリス|ふつうの| | | | 充実!| | |気分 | +−+−−−−+−−−−+−+−−−−+−−−−+ |参| 織姫 |ふつうの|四|さくら |ご機嫌 | | | |気分 | | | ななめ| +−+−−−−+−−−−+−+−−−−+−−−−+ |伍| | |六| | | | | | | | | | +−+−−−−+−−−−+−+−−−−+−−−−+ |七| | |八| | | | | | | | | | +−+−−−−+−−−−+−+−−−−+−−−−+ あ、レニの入るところがないじゃないか……。 | |
| さくら | 「え? 機械の故障!?」 |
| 大神 | 「さ、さくらくん……。きみ……、戦闘服……だけが出てきたよ」 |
| さくら | 「ええ!? やだ〜っ!! ダストシュートにつかえちゃった〜!」 |
| マリア | 「だからダイエットしなさいって言ったでしょ」 |
| 大神 | 「お〜い、さっくらく〜ん!」 |
| 米田 | 「まあ、3日もすれば痩せて落ちてくるってよ」 |
| 京極 | 「水狐。おまえに任務を与える。帝国華撃団の本部に潜入するのだ。情報を盗み、そしてやつらを撹乱しろ」 |
| 水狐 | 「はい。京極様の仰せのままに」 |
| 京極 | 「うむ。では、行け!」 |
| 水狐 | 「は〜い☆」 |
| 京極 | 「ラ〜ジャ〜だっ!」 |
| 大神 | 「この服はさくらくんのサマードレス。ということは、風呂に入っているのはさくらくん……!? い、いかん。頭がクラクラしてきた」 |
□□□□□□□[○]□□□□□□□ □■体が勝手に風呂場の中に……■□ ○ ○ □ 急いで出る □ □□□□■■■■X■■■■□□□□ ポポポポポ…… ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ タイミングLIPS! ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ □□□□□□□[○]□□□□□□□ ■■急いで脱ぐ■■■■■■■■■■ ○ ○ ■ ていねいに脱ぐ ■ ■■■■■■■■X■■■■■■■■ ピョロロッ! | |
| 大神 | 「急いで脱ごう。待たせたら悪いからな」 |
| 大神 | 「あれ、この服はレニだな? そうだ、俺も風呂に入っていくか」 |
| 大神 | 「やあ、レニ。湯加減はどうだい?」 |
| レニ | 「隊長?」 |
| 大神 | 「背中を流してやろうか? ……あれ、レニって意外ときゃしゃな体をしているな。胸だって女の子みた……。いいっ!?」 |
| レニ | 「……」 |
| 大神 | 「レニ! もしかして君……、☆ニューハーフ☆かい!?」 |
| レニ | 「……(ポロロロッ↓↓)」 |
翌日。 | |
| カンナ | 「なにぃ? あんた、ニューハーフだったのかい?」 |
| レニ | 「……」 |
| さくら | 「どうして今まで言わなかったの?」 |
| レニ | 「性別なんて、機能の違いだけで関係ない」 |
| アイリス | 「ねえねえ。男なのにどうして胸を大きくするの?」 |
| サキ | 「アイリス。世の中にはいろいろな人がいるのよ」 |
| 織姫 | 「ヨーロッパの貴族にもこういうのが多いで〜す」 |
すっかりニューハーフにされてしまったレニであった。 | |
| 大神 | 「レニ。水泳かい?」 |
| レニ | 「やあ、隊長」 |
| 大神 | 「あれ? 裸で泳ぐのかい?」 |
| レニ | 「何も着ないほうが水の抵抗が少なくていい」 |
| 大神 | 「水着を着なよ! 花組の誰に見られたらどうするんだい? ニューハーフと言っても下半身は男……、えっ!? レニの下半身、女の子みたい……、もしかして、君……」 |
| レニ | 「……」 |
| 大神 | 「☆とっちゃった☆の!?」 |
| レニ | 「……(ポロロロッ↓↓)」 |
さらに誤解を深める大神であった。レニの信頼度は最悪である。 | |
| 大神 | 「さくらくん!」 |
| さくら | 「大神さん!」 |
ドドーーン!! | |
| 大神 | 「すみれくん!」 |
| すみれ | 「いきますわ!」 |
ババーーン! | |
| 大神 | 「マリア!」 |
| マリア | 「隊長!」 |
ドバーーン! | |
| 大神 | 「アイリス!」 |
| アイリス | 「うん!」 |
ズドーーン! | |
| 大神 | 「紅蘭!」 |
| 紅蘭 | 「いくでえ!」 |
ボボーーン! | |
| 大神 | 「いくぞ!」 |
| カンナ | 「よっしゃ!」 |
ズババーン! | |
| 大神 | 「織姫君!」 |
| 織姫 | 「いきま〜す!」 |
ボバーーン! | |
| 大神 | 「レニ!」 |
| レニ | 「…………やだ」 |
| 大神 | 「チュドーーン!」 |
協力してもらえないのも無理はない。 | |
| レニ | 「信じることの出来るもの……」 |
| 大神 | 「敵機確認! 標準補正!!」 |
| レニ | 「己の経験則に基づく瞬時の判断能力……」 |
| 大神 | 「霊力全開! 臨界突破!!」 |
| レニ | 「己の力……、己の技……」 |
| 大神 | 「いくぞっ!」 |
| レニ | 「……うるさい!!」 |
| 大神 | 「レ、レニ〜ぃ!」 |
| レニ | 「信じられるのは自分だけ……」 |
合体攻撃ができないのも無理はない。 | |
| 大神 | 「やあ、レニ。いっしょに入っていいかい?」 |
| レニ | 「うん」 |
| 大神 | 「しかしレニが男だなんてなあ。その体を見ていると女の子にしか見えないよ」 |
| レニ | 「隊長……。ボクのこと、まだ男だと思ってるの?」 |
| 大神 | 「え?」 |
| レニ | 「……」 |
| 大神 | 「もしかしてレニ……、女の子だったのかい?」 |
| レニ | 「そうだよ」 |
| 大神 | 「ガァァーーン!!」 |
翌朝。 | |
| さくら | 「まさかレニが女の子だったなんてね」 |
| すみれ | 「少尉。今まで気がつきませんでしたの?」 |
| 大神 | 「いや、うすうすは気づいていたんだけど、レニに女の子だろ?って聞くのも失礼だと思ってさ」 |
| すみれ | 「さすがは少尉。気がきいてますわ……って、ニューハーフと間違えるほうが、よっぽど失礼ですわ!」 |
| さくら | 「大神さん。女の子だと気づいてて、いっしょにお風呂に入ったんですか?」 |
| 大神 | 「いいっ! いや、それはその……」 |
| アイリス | 「おにちゃんのエッチ、スケベ、変態!」 |
| 織姫 | 「レニの裸を見た責任、とってもらいますからね!」 |
| 大神 | 「ええっ? 責任ってどういうこと?」 |
かくしてレニは無条件でヒロインになるのであった。 | |
| 降魔 | 「ギェェェェッ!」 |
| 大神 | 「さくらくん、ここは俺が食い止める。君は早く中へ!」 |
| さくら | 「ええっ! 大神さん! 一人で戦うなんて無茶です!」 |
| 大神 | 「くそうっ! どうすればいいんだ!?」 |
| 加山 | 「またせたな、大神!」 |
| 大神 | 「か、加山!」 |
| 加山 | 「ここは俺たち月組にまかせて、おまえは早く帝劇へ!」 |
| 大神 | 「なんだって!? いくらおまえでも無理だ!」 |
| 加山 | 「心配するな、大神。表舞台で戦う花組ほどではないが、月組も戦闘訓練は受けている。ミカサが発進するまでならもちこたえられるだろう」 |
| 大神 | 「……」 |
| 加山 | 「大神。俺の一番の幸せは何だと思う……? それは帝都が平和であることだ! 『兵は神速を尊ぶ』。さあ、行け! 大神! 明日へ向かってな!」 |
| 大神 | 「加山……。わかった」 |
| 加山 | 「うむ。言いたいことはそれだけだ。じゃあな、大神。 アディオ〜ス! ま〜た会お〜うっ! トォッ!」 |
| 大神 | 「おいおいおいおい! どこへ行くんだ〜ぁ!?」 |
| さくら | 「……行っちゃいましたね。助けてくれるんだと思ったのに……」 |
| 大神 | 「いつもの癖が出たらしい。さて、困ったな……」 |
| 降魔 | 「ギェェェェッ……」 |
| 紅蘭 | 「心配いらんで! こんなこともあろうかと、ちゃんと光武改を格納庫に積んどいたんや。織姫はんとレニの光武も用意してあるで」 |
| 大神 | 「しかし、戦力はダウンするな」 |
| 紅蘭 | 「いや、そんなことはないで! レニ専用に新しい武器も用意してあるんや」 |
| 大神 | 「新しい武器?」 |
| 織姫 | 「は〜い、みなさん。私を見てくださ〜い」 |
| さくら | 「わあ! 織姫さん、どうしたんですか、その服?」 |
| 織姫 | 「ぷりぷりのボディコンで〜す! みなさんの分も用意されていま〜す」 |
| 紅蘭 | 「なんや、このスカート。うちのチャイナドレスよりセクシーやんか」 |
| 米田 | 「うむ。京極と戦うために用意した新しい花組の制服だ」 |
| マリア | 「ひとつの霊子甲冑、ひとつの服。これでみんな本当の花組ですね」 |
| さくら | 「マ、マリアさん!」 |
| さくら | 「絶」 |
| すみれ | 「対」 |
| マリア | 「正」 |
| 紅蘭 | 「義」 |
| アイリス | 「帝」 |
| 織姫 | 「国」 |
| レニ | 「華」 |
| カンナ | 「撃」 |
| 大神 | 「団ーーっ!」 |
| 京極 | 「ぐおおおおーーーっ!!」 |
| 大神 | 「なに!?」 |
| 京極 | 「……………ふっふっふっ。そんな攻撃ではこの新皇は倒せん!」 |
| 大神 | 「な、なんだと!? どうすればいいんだ?」 |
| 通信 | 「みんな、光武のハッチを開けるのよ!」 |
| 大神 | 「こ、これは……。かえでさん!?」 |
| かえで | 「ハッチを開けてみんなの脚を見せてやりなさい! あ、レニはいいわ。そのまま待機して!」 |
| 大神 | 「わ、わかりました。みんな、とにかく言う通りにするんだ!」 |
ガッコーン、プシューッ! | |
| 京極 | 「わおっ! ボディコンギャルばっかり〜! 慶吾ちゃん、思わずモッコリ〜!!」 |
| かえで | 「レニ! 今よ!」 |
| レニ | 「この〜〜、ええかげんにせんか〜っ!」 |
どっかーーん! | |
| さくら | 「10tハンマー! レニの新兵器ってこれのことだったのね!?」 |
香、いや、レニの一撃で倒されてしまった京極であった。 | |
| パリに旅立つ大神。レニの手紙を読み始める。 | |
| 手紙 | 「1925年5月。帝国華撃団に配属。隊長に初めて会う…… 1925年8月。隊長とはじめての温泉。今考えると少し恥ずかしい……」 |
| 大神 | 「レニ……」 |
| 手紙 | 「隊長と過ごした1年。たくさんのことがあった……。 隊長は☆ボクを変えた☆。ボクの人生の中で隊長の存在は大きい。たぶんこれからも……。 あらためて中尉昇進おめでとう。再会できる日を楽しみにしています。 1926年4月 帝国華撃団……」 |
| 大神 | 「えっ?」 |
| 手紙 | 「……帝国華撃団 ☆薔薇組☆ レニ・ミルヒシュトラーセ」 |
| 大神 | 「ガァーーーン!! ば、薔薇組!! そ、そんな……」 |
あまりの事実に立ち直れない大神であった。 | |
| 手紙 | 「追伸 隊長は本当にボクを変えた。隊長にこんな冗談を言えることが楽しいと思えるようになった。だから、また再会できる日を楽しみに。 帝国華撃団 花組 レニ・ミルヒシュトラーセ」 |