■ 私が選んだハードウェア ■

そこで私の選択は?
   現在のところ、徒歩や自転車で持ち歩きながら使うことが出来る「電子地図付きGPS受信機」としては、次の3つの選択肢があります。

1. GPS内蔵携帯端末を使う
2. 地図内蔵GPS受信機を使う
3. GPS受信機と携帯端末をつないで使う

 1.や2.が、もっとも手っ取り早い方法です。最初から使える状態で販売されているので、買ったその時から使うことができます。しかしながら、使える地図データが特定のものだったりして、やはり満足のいかない部分もあるのです。
 そこで、私は3.を選択しました。
 しかしながら現在発売されている携帯端末は、小型化のために特殊な形状のインターフェースしか持っておらず、GPS受信機と接続のためのケーブルは市販されていないのが現状です。つまり接続ケーブルを自作する必要があるのです。
GPS受信機はどれにする?
   接続の問題は置いておくとして、まず、GPS受信機の選択です。
 私はが選んだのはEMPEX社の「GPS65EZ」というハンディGPS受信機です。
 これを選んだのは次の理由からです。
  • 国産であること。つまり表示がすべて日本語で、日本の各地点や県境のデータが最初から入っていること。
  • パソコンと接続でき、パソコンでデータの編集が出来ること。また通信フォーマットが公開されていること。
  • GPS受信機本体にある程度のナビ機能があること。
  • 丈夫そうなこと。
 GPSレシーバーは海外製が多く、表示が英語のものがほとんどです。英語でもかまわないのですが、自分で目的地などのポイント(ユーザーポイント)を登録したときに、名前がアルファベットでしか付けられないのはちょっと不便です。
 パソコンに接続して現在地を表示することはどのGPSレシーバーでも出来ますが、それ以外のデータ(ユーザーポイントやルートデータ)などが編集できる機能があると便利です。
 このGPS65EZは、簡単な地図表示が出来ます。地図といっても、ユーザーポイントやルートや軌跡が地図のように表示できるだけなのですが、GPS受信機単体で使う場合は便利な機能です。ユーザーポイントを多く入れておくと、この地図に表示されるので、現在地が直感的に分かります。
 なお、私はGPS受信機一式を自転車につけるつもりだったので、衝撃に耐えそうな丈夫なものを欲しいと思いました。実際に丈夫かどうかは分かりませんが、手に持った感じでは外装は丈夫そうです。
携帯端末はどれにする?
   さて、次は携帯端末の選択です。
 携帯端末と一口に言っても、いろいろなものがあります。特に最近はインターネットのe-mailが普及しており、メール機能に重点を置いたものが多く発売されています。
 しかしながら私の目的はあくまでも地図の表示、それも持ち運んで移動しながら見るのが目的なのですが、自ずと絞られてきます。
 まず、地図が表示できるものですが、市販の電子地図が表示できるのは現在のところOSとしてWindowsCE(Microsoft社)を搭載したものが有力です。このWindowsCE上で動作する電子地図ソフトとして"MapFan CE 2000"(インクリメントP社)が無料で配布されています。これはパソコン用地図ソフト"MapFan IV"または"MapFan V"の地図データを使うというものです。
 その他、フリーソフトなどで自作の地図データを使うことが出来るものが発表されています。これだとWindowsCE以外にもあるのですが、やはり今発売されている地図ソフトのデータが使えるのは大きな魅力です。
 ということで、WindowsCEを使ったものから選ぶことになりました。
 WindowsCE機にはハンドヘルドタイプとパームサイズタイプがあります。前者はノートパソコンをさらに小型にしたような形をしており、後者はペン入力によるパッドタイプの形状をしています。
 私は最終的には自転車に取り付けて走りながらでも見れるものにしたかったので、ふたにディスプレイがついている形状のハンドヘルドタイプは無理でした。走行中の振動で壊れてしまうでしょう。
 それでパームサイズを選んだのですが、日本国内で簡単に手に入るものはカシオのCASSIOPEIAです。
 これにはカラーモデルのE-503と白黒モデルのE-65があるのですが、カラーモデルはバックライト式の液晶で屋外では見えない可能性があるので、白黒モデルのE-65にしました。また、電池の持ち時間も白黒モデルの方がずっと長いです。
接続ケーブルは自作しないといけないの?
   さて、GPS受信機と携帯端末はそろいました。あとはこの2つを接続しないといけません。
 しかし先にも言ったように、携帯端末のインターフェースは特殊な形状をしています。私の選んだCASSIOPEIA E-65も同様です。
 本体の下面にコネクタがあり、携帯電話やPHSだけでなくパソコンとつなぐごとができます。それぞれにはすべて専用ケーブルが用意されています。パソコンにつなぐケーブルは信号レベルの変換回路が入っており、それを使うとパソコンのRS232C端子に接続できるようになります。
 また、GPS受信機GPS65EZのインターフェースも特殊な形状をしています。こちらもパソコンにつなぐための専用のケーブルが用意されていて、これを使うと同様にパソコンのRS232C端子に接続できるようになります。
 双方ともRS232Cになっているわけですから、これらをつなぎあわせれば、CASSIOPEIAとGPS65EZが接続できることになりますね。
 しかしCASSIOPEIAのパソコン接続ケーブルが2mほどの長さであり、GPS65EZ側の接続ケーブルも同じように2mほどの長さがあります。合わせると4mほどのとても長いケーブルになってしまいます。これでは持ち運びして使うには大変です。
 それで、それらのケーブルを加工して専用ケーブルを作ることにしました。
接続ケーブルを作ろう
   GPS用のケーブルは、PC側は普通のD-Sub9ピンですが、GPS側は特殊な形状となっていて、日本橋を探しても手に入りませんでした。またCASSIOPEIAのPC接続ケーブルも、カシオペア側が専用端子で入手は不可能です。
 となると、純正ケーブルを改造してケーブルを自作するしかありません。
 しかしそうなると、GPSやカシオペアをPCに接続するためにはもう1本ずつ買わないといけません。お金がかかるのはとりあえず置いておくとしても、ケーブルが手に入りにくいという問題があります。カシオペア用のケーブルは日本橋で簡単に手に入りますが、GPS用のケーブルはどこにも売っておらず、とりあえず1本だけを通信販売でEMPEXから買ったのでした。
 この貴重なGPS用ケーブルをつぶすわけにはいきません。
 いろいろと考えた挙句、GPS用ケーブルをGPSコネクタ側から20cmほどの所で切断し、そこに3ピンのミニプラグを取りつけることにしました。つまり、

・GPS用コネクタ <-> D-sub9ピン

のケーブルを切断し、

A. GPS用コネクタ <-> ミニプラグ (20cmくらい)
B. ミニジャック <-> D-sub9ピン (1.5mくらい)

の2本のケーブルを作ったわけです。
 カシオペアのケーブルはあきらめてつぶすこととし、ケーブルを切断して長さを詰め、D-subを切り落として代わりにミニジャックをつけました。

C. カシオペア専用コネクタ <-(レベルコンバータ)-> ミニジャック(30cmくらい)

 これでGPSとパソコンをつなぐときはA.とB.を、カシオペアをつなぐ場合、A.とC.を使えばよいことになります。長さが足りないときは普通のオーディオ用の延長ケーブルを使うことが出来ます。
これが自作接続ケーブルです。
3.5φのステレオミニプラグで中継しています。
GPS65EZとCASSIOPEIA E-65を接続したところ。
手で持ち運ぶならこれでOK。ディパックの肩にGPSレシーバーを乗せ、手にCASSIOPEIAを持って使えます。 車の中で使うにもちょうど良い長さです。

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